サラリーマンだけが昔はキャッシングを使っていた

その昔、キャッシングという言葉もなかった時代です。キャッシングという言葉が出てきたのは平成の前後くらいで、やっと横文字のアルファベットや英語というものが日本人もたまに使ったりするようになってきた時代でした。これまではサラリーマン金融や街の金融業者という呼び方が縮まって、サラ金・街金というものが当たり前でした。

このサラ金や街金に関する考え方やもの・ことというのは日本中に広がっていて、マンガや映画などになっていました。どちらかと言うとヤクザ映画のようにちょっと危ないものというイメージも多かったのですが、利用しているサラリーマンは多かったとされています。だからこそサラ金という名前がついていたのだと思います。

このサラ金はサラリーマンが中心で、あとはビジネスをする人たちだけが借りていたとされています。サラリーマン、中小企業の社長など男性が中心で借りていたのです。ですから逆に女性はサラ金を使わずに、団地金融という名前のものがあり、こちらが使われていたようです。両方共に借入という意味では変わりませんがターゲットが違っていたというわけです。

そんな男性と女性、働く人と働かない人で分けられていた金融業ですが、この2つが消費者金融やキャッシングという呼び方でひとつにまとまったというわけです。消費者と言うのはサラリーマンだろうが主婦だろうが何かを買う人は全員消費者なわけですから、日本全国誰もが当てはまります。またキャッシングという呼び方も、キャッシュである現金を借り入れするという意味で誰もが当てはまるものといえるでしょう。ですから、一気にキャッシングと呼ばれるようになって幅が広がったというわけです。

こんな風に昔は消費者金融やキャッシングというものは誰もが使っていたわけじゃなく、ほとんどがサラリーマンを始めとするビジネス系の人たちだけだったのです。今では女性もそして学生も働いていますし、老人ですらも働く世の中になったのですから、サラ金という呼び方よりも消費者金融やキャッシングという呼び方のほうが実態を表しているといえるでしょう。

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