休止したゼロファースト、利用者が安心できる消費者金融とは

ゼロファーストという会社をご存知でしょうか。丸井系列の消費者金融なのですが、現在は新規融資を休止しています。2006年以降、順次有人店舗を閉鎖しており将来的には廃業するのではないかといわれています。

丸井といえば大手百貨店のひとつです。消費者金融といえどその系列なのだからと安心して利用していた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

営業を縮小している消費者金融はゼロファーストだけではありません。このほかにもいくつか見受けられますし、実際に廃業した中には名の知られた大手消費者金融も存在しています。

このように、消費者金融業界へ大きな打撃を与えるきっかけとなったのはグレーゾーン金利の撤廃だといえるでしょう。

それまでは利息制限法と出資法という2つの法律の間で、どちらとも決めかねる範囲(グレーゾーン)の金利で貸付を行なっている消費者金融が一般的でした。これが総量規制の導入と同時に撤廃され、それ以降、過払い金請求などの動きが活発になってきました。

高額金利で得られていた利益が今後見込めなくなることからの休止、無秩序な貸付によるツケともとれる、多くの過払い金請求に耐えられなくなったたための廃業など営業を停止した理由は業者により様々です。

では、消費者が安心して利用できる消費者金融とはどういったものなのでしょう。

すぐに貸してくれること、手軽に利用できることだけなのでしょうか。

貸金業法の改正以前、他の業者に比べて融資額の制限が厳しいとして知られていた業者が、現在では最大手と呼ばれる中に名を連ねています。目先の利益にとらわれず、安易に高額を貸さないことが自社を守ることだと分かっていたからでしょう。

返済が危ぶまれる消費者にお金を貸さないことは、業者自体を守るだけでなく消費者を守ることにも繋がっています。

お金に困っていると、借りられるならどこでもいい!と考えてしまうかもしれません。けれど、大手数社で断られるということは、現在の状況がそれほど危険であるという意味でもあります。そのうえに新たな借金をかさねることが良い方法であるといえるでしょうか。

もう大手では借りられないと分かった時点で、一度足元を見直す必要があるといえるでしょう。

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